HD-2D版『ドラゴンクエストIII』、新呪文で広がる冒険の可能性


 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、往年の名作RPGを現代に蘇らせる試みとして、多くのファンの注目を集めています。このリメイク版では、グラフィックの美しさに加え、新たな呪文が追加されたことも大きな話題となっています。これにより、ゲームプレイの幅が広がり、多様性がもたらされています。

従来のファミコン版では、魔法を使える職業が限られていましたが、スーパーファミコン版以降では職業間のバリエーションが増え、さらなる戦略性が求められるようになりました。特に注目すべきは、移動中に特定の呪文を使えるようになったことで、探索の自由度が大きく向上した点です。たとえば、盗賊はスーパーファミコン版から呪文「レミラーマ」を使用できるようになり、地図探索が容易になりました。

新たに追加された呪文の中でも、僧侶の「ベホイム」は回復魔法として注目されています。「ベホイミ」の強化版として、より多くのHPを回復できることから、戦闘中の安定度が増します。しかし、全回復の「ベホマ」と比較すると、中途半端との意見もあり、あくまで繋ぎとしての役割が強調されています。

また、勇者と僧侶が覚える「ザオ」は、仲間をHP1の状態で蘇生させる呪文として追加されました。戦闘中に使用するにはリスクが伴うものの、移動中に使えば非常に有用です。この呪文の追加により、戦闘不能になった仲間を早期に戦線復帰させる新たな戦術が生まれます。

戦闘においては、僧侶の「マジックバリア」が新たに役立ちます。敵からの呪文を軽減する効果を持ち、「マホカンタ」と異なり効果を重ねることでより強力になります。また、魔法使いが使用可能な「マホリー」も重要な呪文で、仲間の封じられた呪文の状態を回復できます。

こうした新呪文の追加は、一部のプレイヤーにとって違和感を感じるものでもあります。過去のナンバリングタイトルに登場した呪文が『ドラクエ3』に登場することで、シリーズの伝統的なイメージとのズレを感じる人もいるようです。また、「ベホイム」や「マジックバリア」の名前に対しても、シリーズらしさの欠如を指摘する声が聞かれます。

総じて、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の新たな呪文は、ゲームプレイにおける新たな可能性を提案していますが、同時にシリーズのファンに伝統と革新の間で揺れる感情をもたらしています。それでもこの試みは、ドラクエシリーズの進化を示す一歩として、多くのプレイヤーに新たな冒険の楽しさを提供していることは間違いありません。


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